平成25年6月8日(土曜日)13期同窓会報告

昭和53年3月に今川の中大杉並を巣立った13期にとって今年は卒業35周年。一橋の学士会館でこの日行われた5年ぶりの同窓会には平林先生、鹿島先生をお迎えして、約60人の13期生が集まりました。懐かしい顔、まったく思い浮かばない顔、元カレ、元カノ。でも35年の時空を経ても、あのころの自分と同じ空気を吸い、走り、もがき、夢見た連中ばかりです。

 

鹿島先生が壇上に立って、参加者全員を1月から12月まで誕生日順に並ばせて会場いっぱいに円をつくる「バースデーサークル」を指導してくださいました。言葉を発してはならず、それ以外のコミュニケーションで、生まれ月だけではなく日付も順番に並び、手をつないで1年のサークルになる。身振りと手振り、そして笑顔だけで60人を超えるひとつの大きな輪ができました。

 

鹿島先生は、「言葉を使っちゃいけないから、みんなは指の数で生年月日の数字を表現してましたね。でも最近の若い子たちはスマホ画面に誕生日を表示して、それを見せあってコミュニケーションしたりするの。世代が変わったのかしら」と話されました。会場は笑いにつつまれましたが、同じ価値感を共有する仲間たちとの輪をもう一度つくる喜びを、言外に教えてくださいました。

 

きりりと背筋を伸ばした弁舌鮮やかな和服姿の平林先生も、昭和50年から53年のころはまだ30歳代前半だったそうです。木造の北校舎があったころ。まさに仰ぎ見るような存在だった先生方の年齢を、今の自分たちは知らぬ間に遙かに通り過ぎていました。それでも先生方はあのころのままの姿で脳裏に焼き付いていますし、自分たちも気持ちは何も変わっていません。

 

とはいえ、13期の仲間たちの中には、寂しいけれど鬼籍に入ってしまった人が何人もいて、そうした消息を同窓会の席で聞くのは心が痛みます。ただ、だからこそ、その彼ら彼女らの分もしっかり生きていかねばならないな、と感じたのも、同窓会ゆえかもしれません。もう一度できた輪を大切に、年齢の上では大人になった自分たちが次になにをすべきか、思いをめぐらせました。

この日、午後4時に始まった同窓会は、神保町でその後2次会、さらに3次会と終電近くまで続きました。男子も女子も、いったい何を話し、飲み、食べ、騒いだのでしょうか。話が尽きないとはまさにこのこと。次の同窓会が5年後というのは、待ち遠し過ぎます。すてきな1日を演出してくださった参加者の方々、今回は参加できなかった方々、そして先生方に感謝申し上げます。

 

幹事
門脇恵津子 小川雅澄 小川健司 下河幸裕 土田和義 桜井直子 東出桂子 村松聖子 森川ひろ美