【寄稿】箱根駅伝応援と中杉杉朋会の新年会という価値ある催しについて

 2011年の正月3日目も東京は晴れわたっていた。

いつもなら夜しか歩かない大手町界隈は、地下鉄の出口から一歩出たとたん、騒音と群集が渦巻き、異様な熱気に包まれていた。

生まれてはじめて箱根駅伝のゴールで選手を迎える者にとっては、驚きの連続だった。

老若男女入り乱れ、各大学の応援団の元気な声とチアガールの派手なパフォーマンス、各大学のサポーターの大声援、頭上を飛び回るヘリの騒音。

 押し合いへし合いしながらやっと中大の応援スペースにつき、選手たちのしのぎを削る走りを見ようと待っていた。そのうちにパトカーや白バイの先導とともに選手たちが走りこんでくる。 

何度か見た琵琶湖マラソンでもそうだったが、私はこの瞬間が好きだ。 

ヘリの騒音とパトカー、白バイの先導車両が近づいてくると異様な興奮と感動がこみ上げてくる。

だれもが学生たち全員に声援をおくる。無論中大生のランナーが現れれたときには声援は最高潮に達した。 

若さはいい。日本はまだまだいけると思った。

 

この激走の終了後、中大杉並の岩下校長や多くの中杉卒業生の方々と新年会が催されました。

卒業してから随分と校歌や応援歌にご無沙汰をしていましたので、ところどころ忘れておりましたが、参加者全員で歌う中で若かりし頃を思い出しました。

中大杉並は来年創立50周年を迎えますが、こうした杉朋会の行事を通じて多くの先輩、同輩、後輩達の作り上げてきた縦の歴史の中に自分をしばし置いてみるのも新年の初頭らしく、いろいろ思いを馳せる、いいきっかけになるのではないかと思いました。

来年以降もこの中杉の新年会が、多くのつながりの再確認の場として永く続いていってほしいと思いながら、皆様へのご報告とさせていただきます。

10期 堀  恒一