2016年度 地興会 活動報告(2016年10月29日開催)
1 秩父長瀞での活動
2016年10月29日 地学部OB・OG会 (地興会)を実施いたしました。
今回は地学部の第一期生が夏合宿した堀口先生も非常に思い入れのある日本地質学発祥の地と言われる埼玉県秩父長瀞での活動でした。第1期から28期までのOB・OGと家族も含めて20名以上が集まり、県立自然の博物館の見学、長瀞名物のラインくだり、名勝岩畳の散策を行い、会食で親睦を深めました。当日は事前の天気予報では雨が心配されていましたが、秋晴れの素晴らしい気候で、五感で自然を感じられる会となりました。
2 博物館の見学からラインくだり、岩畳の散策
埼玉の自然とその変遷に関する生物・岩石・化石資料が展示された県立自然の博物館は、館前には長瀞が日本地質学発祥の地であることを示す石碑が建つまさに地学が凝縮された博物館でした。入口の太古の巨大ザメ カルカロドン メガロドンの巨大模型と複製の化石、パレオパラドキシアという海獣の標本展示など大迫力の展示があり、秩父山地や関東平野をつくる地層、岩石、化石、自然、生物などの展示物を堀口先生や地学部各々の解説付きで勉強しました。
長瀞名物のラインくだりは、船を絶妙に操る船頭さんのガイドで荒川の中から自然を直接感じ、時に優雅で時にスリリングな川くだりを楽しみながら、船の間近から船秩父赤壁や特別天然記念物の岩畳など地質学も実地体験することができました。船を下りた後、会食後には散策して、岩畳を構成する石墨片岩や緑泥石片岩などの結晶片岩についての勉強や、自然がつくったポットホール(甌穴)を探したりする等、堀口先生より地学の貴重な講義をいただき、学生時代の授業や部活動を懐かしく感じました。
3 会食と近況報告
ラインくだりの後、地元の長生館で会食を行いました。地の食材、季節の食材を堪能しながら、各自の近況報告や地学部の当時の活動の懐かしいエピソードなど話がはずみ、親睦を深めました。1期から28期までの地学部員の歴史を再体験しました。
今回は堀口先生を中心として自然科学の好きな地学部部員とその家族各々の感性と知識欲を刺激する地学部らしく、思い出に残る会となりました。