六期会「緑寿を祝う会」の開催報告(2017年9月30日開催)

 前回の「還暦を祝う会」開催(2012.09.08)から5年が経過した平成29年9月30日、「65歳(緑寿)を祝う会」が千代田区麹町で開かれました。生徒側には、「緑寿」に因んで何か緑色のものを身につけることを通知しておりました。
 本会の出席者は、教師5名、生徒37名の予定で進められていましたが、生徒に若干の欠席者が出てしまいました。
 午後5時、進行係から開会に先立ち報告がある旨の発言があり、登壇した幹事が、六期会の会長を長きに亘り担ってくれていた加藤和明君の逝去(平成28年9月)及び本月10日に1周忌の法要が執り行われた旨の報告がなされました。報告の後に、加藤君の奥様から六期会への手紙が届けられ、女性幹事が代読をいたしました。
 出席者の大半は、加藤君の思い出が脳裏をよぎったのでしょうか、まだ食事をしていないのに大量のワサビを食べた如く鼻を赤く染め、花粉症でもないのに鼻水をすすりあげる音が聞こえ始めました。幹事も、まるで老眼鏡のガラスが曇ったかのように、文字が滲んで進行マニュアル表が読み辛い状況に陥ってしまいました。
 十数秒の沈黙が続きましたが、気持ちの切り替えの速さは、中杉卒業生の中では断トツと自負している六期生は開会宣言、献杯、乾杯と進行していくと、そこはいつもながらの風景が会場いたるところから見受けられました。
 そして、アルコールが導火線となり、最初は在学時の「厳しい先生」の授業中みたいに、隣の人との「小声のおしゃべり」程度だったのに、会場全体が大声に身振り手振りを交えて一生懸命かつ必死で話をし、まるで老人性難聴者の集団の模様を呈してきました。
 さらに時間が経過すると、左手にはグラス、右手には箸を持ち速射砲のごとく喋りまくる口に銃弾を詰め込み始め、まるで、海辺の砂浜で蟹が餌を食べているような動作でありました。
 幹事の心配は、料理による高カロリーの多量摂取ではなく、興奮気味にしゃべることによる血圧の急上昇や飲み・食べる・喋るに没頭して誤嚥するのではないかとの場面が幾度となくあったことは事実であります。
 宴会の半ばになり、本日出席されました、石川先生・高尾先生・堀口先生・山崎先生・山本先生から挨拶及び近況報告をいただきました。昔と変わらず熱い挨拶や笑い話がありましたが、しんみりとするお話をされたりされました。一部生徒からは「チャチャ」を入れる掛け声はありましたが、左手のグラス及び右手の箸は全員テーブルの上にありました。
 幹事から「1人5分以内だと説明しているのに話し始めると止まらない。次の進行が押してきているぞ。待機している芸人さんたちに悪いなァ…」とのささやきが聞こえてきました。
 挨拶が終わったところで中杉のOBが加わる、お笑い集団「だるま食堂」が登場し、中杉のネタを盛り込みながら熱演され、会場を大いに盛り上げてくれました。「だるま食堂」のみなさん本当にありがとうございました。
 残り時間は30分強しかありません。幹事が出席者参加ゲームを始めました。内容を簡単に説明いたしますと、中杉にまつわる問題に対して正解を答えるのは指名された1名のみで、他の回答者は、受けを狙った珍回答をし、受けなかったら罰として幹事か用意した「せんぶり茶(強烈に苦い)」を一気に飲み干すという趣向である。問題の例として「中杉の新しい制服のデザイナーは?」に対して、珍回答「ドン小西」「当時の校長」等々、正解は「森英恵」でした。今だったら「アルマーニ」との回答が受けたかもしれませんが…。
 閉会の時間になり恒例の「応援歌」「記念写真」が行われ笑顔で終了することができました。
 開会宣言前に幹事からの報告がありましたが、加藤和明君をはじめとして入学してから約50年間に幹事が承知しているだけでも21名の訃報に接しており、連絡が取れず残念ながらということがあるかもしれません。とても楽しい会であったことは事実ですけれども一抹の寂しさを感じたのも事実です。
 最後になりますが、今はやりの俳句の投稿が数点ありましたので抜粋して掲載いたします。
     良夜かな 老師かこみて 緑寿会
     緑寿会 釣瓶落としや 名残惜し
 「特待生」「才能あり」「凡人」との評価できません。多くの言葉を使うことなく、17音に情景や感情を表現するこことで報告とさせていただきます。

6期 佐々木 清安